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王様 父ニシのピンチ

 

日頃、大西家の家長として、その権威をほしいままにしている父ニシ。

母ニシが「ああ、お父さんが退職したらどうしよう…」と心配するなか、
「俺はお前の金魚のフンになる!」と堂々と宣言しています。
「一式持って来い」と言えば下着から靴下から洋服から母が揃えてしまう長い歴史。

母の心配も分からないではなく、父に対してもちょっと心配だなあと思っています。


さて今日こそは朝寝坊を決め込もうとしている土曜日の大西家。
社長は引っ越したので、家にいるのは、父ニシ、母ニシ、弟のまるゆ、犬のげんた。
明け方から、「腹が痛い…ううう」と苦しんでいる父ニシ。
わんわん走り回るげんた。
ところが隣で寝ている母は、「んもう!…どうして毎日明け方に騒ぐのよ。たまにはゆっくり寝かせてよ!」 とかなりご立腹。
「だから腹が痛いんだって…」うめく父ニシ。
しかしこれも、母ニシの言い分に一理あると言わざるをえない、毎日のように繰り広げられる父ニシの明け方のお茶目な行動があるので、一概には母を責められません。
げんたもいつもと同じように明け方のバカ騒ぎに参加しているだけ。
まるゆに至っては、部屋も別で、休日は体内目覚まし時計が午後にセットされているので、深い深い眠りの中。

ややあって、父ニシから電話。
母が取ると
「俺、盲腸らしい。すぐ手術するから入院道具持って来て!」
「えーっ」母は慌てて荷づくって病院へ。

父ニシ殿、いつも「これは俺のテレビだ!お前らの好きな番組を見ようなんて100年早い」なんて
どうでもいいところで凄く威張っているのだから、
盲腸のようにお腹が激痛のときはもっとアピールしてください…

幸い、手術も無事受けられて、なんと手術の翌日には退院してきました。
最近は、盲腸ってそんなにすぐに帰されるんですね。
少しびっくりです。
父が盲腸なんて後から聞いて驚いた私、実家に電話してみたら、父ニシ本人が出て、
「俺、初めて腹切ったよ。今の手術って傷口小さいんだ。」なんて言っていました。
実家に行ったらお腹の傷まで見せられそうなので、しばらく近づけません…