げんた堂Sayori ONISHI Official Site

父ニシの、あっと驚くビデオ鑑賞法

 

ビデオがDVDやらBlu-rayの時代になりつつある現在、VHSのビデオが、至る所で投げ売りされています。

父は、50円とか100円で、若かりし頃のブルースウィリスが出ている映画とか、その他いろいろ「これはB級映画だろうけど、もしかしたら面白いかもなあ」なんてものまで、休みの度に10本単位で買ってきます。

どう考えても、そのペースでは、1週間で見切れる量ではありません。

ところが、父の得意技により、それが可能なのです。

家族が見ていると、「ああ、またあ」って言われるのがイヤなのか、深夜こっそり。





なんと、早送りで見ているのです。

父ニシいわく、
「んなもん、早送りで1回見れば、どんな話か大体分かるよ。だいたい俺は慣れてるから、すぐ分かるんだ。それから、また最初から早送りして、重要なところに来たら普通の早さで再生して、じっくり見れば、どうでもいいところは早送りしたって、全部見たのも一緒だろ。どうだ、まいったか、あはは」

私以下、ほかの家族はあきれて、「そんな見方で映画を見て、楽しいのかなあ…」と思っていますが、口出しする話でもないので、「あはは、またお父さん早送りで見てる」と思っても黙っています。

夜、暑くて目が覚めて、水を飲もうと居間に行くと、だいたいそんな父に遭遇します。最初は「えーっ」と思ったものですが、最近は我が家では特に変わったことでもなくなりつつあります。

ただ、自分が見るなら、ゆっくり見たいです。